2017年 大犯日 小犯日 土用
2017.02.07
2017年大犯土、小犯土、土用、木を伐れる日をお知らせします。
この『おおつち・こつち・どよう』ご存知でしょうか?
この期間は大地に感謝して土の力を養う日、土を犯してはならないとされている期間です。
野山の木々にも活発な時期と低調な時期があります。
大犯土・小犯土・土用の期間中は、樹木にとって低調な時期にあたり、この時期に伐採すると材木に、虫が入りやすく早く腐りやすいとされています。
屋敷内の土木作業や下草がりなども避けたほうがよいと言われております。化学的な根拠の有無は別にして、林業や大工の方は経験的に重要視しています。
現代では暦に従って生業を営むことが難しくなり、迷信だと軽んじられていますが、土に関わるお仕事の方は日程調整等をして不慮の事故を未然に防ぎましょう。
萌芽更新
2016.04.16
どんぐりから芽がでて育つことを実生といい、切株から芽がでて育つことを萌芽更新といいます。
昨年伐採した三瓶の山林は、現在、クヌギの切株から芽がでてきています。
このように広葉樹は木を伐ると春先に芽吹き、また新たな木として成長します。
萌芽更新は、切株が残っているため、たっぷりと栄養分を吸収することができ、育つスピードが実生と比べ早いです。
長期的に計画して、伐採・管理をすることで、山林資源を有効に活用していきたいと思います。
植物の生命力の強さを感じます。
木によっては、このように芽吹きが遅い木もあれば、早い木もあります。
隣のクヌギ林です。
広葉樹林は、四季折々で景観を楽しめます。
枝葉は山に残し、やがて腐葉土になり、山の肥やしになります。
森と海はつながっています。
大犯、小犯、土曜の日
2015.07.19
クヌギとナラの見分け方
2015.01.06
新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願します。
今回はクヌギとナラの見分け方のご説明をします。
木が生えていたり、葉っぱが付いていたりすると、見分けが比較的簡単ですが、
玉切りにしたり薪にしてしまうと見分けが難しいと思います。
ナラは木口の色が白っぽいです。
クヌギはやや肌色っぽいです。
そのほかに、クヌギは年輪と直行して放射状に線が入っています。
この線がナラよりも”くっきり”としています。
また、この棚に生薪を積むと(原木は葉枯らししています)、クヌギはおよそ1100kg、ナラは1040kgで 5%前後重量が違います。
葉枯らしした原木は乾燥するとそれぞれ30%くらい重量が減ります。
葉からししていない場合は35%くらい重量が減ります。
クヌギの方が、密度が大きい分、同じ体積だと火持ちはします。
みなさんも是非比べてみてください。
国と薪
2014.08.17
先日、霞ヶ関に行ってきました。
国は、木材バイオマスの利用を積極的に進めるため、今年の1月に薪ストーブを「消費者の部屋」に設置しました。
1月27日に、乃木坂46を招いて、林野庁長官と火入れ式をしたそうです。
ユーチューブの映像はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=7NMEUz8jcVw&noredirect=1
この時の薪は、『四国の薪』?みたいです。
循環型社会を目指して行政の方には、これからも頑張っていただきたいですね。
薪ストーブ展示の他に、薪の資料も展示していたので、ご興味のある方は、是非見学に行ってみてください。
霞ヶ関駅A5出口からすぐです。
消費者の部屋にはドブレ「アストロライン」が実演展示してました。
ストーブ横には薪が陳列。
外部の煙突はとても長いです。
施工はメトスさんがしたみたいです。
林野庁長官と乃木坂46の火入れ式。
人工乾燥薪のこと
2014.07.13
こちらの写真は木くず蒸気ボイラーです。このボイラーを使って薪を乾燥させます。
燃料は、原木を玉切りしたときに出る木くずです。
薪を人工的に乾燥させると短期間で生薪から乾燥薪になるので変化が分かりやすいです。
例えば、10tの薪を人工乾燥機で乾燥させると3日くらいで6.5tくらいに重量が減ります。水分がそれだけ含まれているのですね。
容積について比べると、自然乾燥薪は1㎥当たり 500kg~700kgが多いですが、人工乾燥薪は1㎥ 当たり400kg前後です。体積も干しブドウみたいに2割程度縮みます。
少し変わった薪ですが、四国の山からとれた薪です。
『よく燃えよく働く四国の薪』を是非お試しください。