山業 NO2
2016.03.05
昨日から、木の伐採期間(3/4~4/15)に入ったので、山業を始めてます。
昨年9月の山業レポートでは、林道を作りクヌギを搬出しました。
今回は、架線(ワイヤー)を使ってクヌギを搬出します。
架線搬出は、急勾配の山で全伐(全て伐る)をする場合に適しています。
架線集材には、集材機を使い、ワイヤーを移動して木を搬出する方法と、ワイヤーにラジキャリー(UFOキャッチャーのような機械)を据え付けて、リモコンで機械を移動させて搬出する方法があります。
移動距離が1km~3kmと長く、大規模に搬出する場合は集材機が適していますが、人数も3~5人必要で、ワイヤーの消耗も早いです。
今回は、少人数(2人)、搬出距離が200m程度なので、ラジキャリーを使って搬出します。
クヌギは林齢にもよりますが、30年生だと、1ha当たり200t程度搬出できます。
初日は架線設置作業。二日目は足場仮設作業。三日目から原木搬出、伐木造材作業をします。
1日で5~10t程度搬出できます。
今回は愛媛県大洲市の山林で施業します。
しいたけを作っていた生産者が、高齢により、しいたけ生産をやめたので、クヌギを伐らなくなり、定期的に伐採しないと萌芽更新しないため、今回の山を引き受けました。
広葉樹の山を育て、母なる海と共存共栄ができるように、四国薪販売は、里山作りを応援します。
先端は木でワイヤー12mm(6×19)を固定します。
ワイヤーに据え付けられている機械がラジキャリーです。
引き上げ能力は600kgで、リモコン操作で、エンジンを始動停止、走行、玉掛ワイヤーの上げ下げ、高速・低速切替の操作ができます。
このように足場を作り、ここに原木を積んでいきます。
4haの山林に林齢30年のクヌギが生えて更新時期を向かえています。
今日半日で5t程度搬出しました。
竹に侵蝕されないように、定期的な管理(全伐・下刈り)が必要です。